
Editor’s Note
XピックアップHermes Agent、Microsoft Store版でWindows導入をワンクリック化
Nous Researchは日本時間10月9日、Hermes AgentをMicrosoft Storeで公開したと発表した。Storeの商品ページも10月10日時点で確認できる。これは新しいエージェントの追加ではなく、既存のHermes Desktopをワンクリックで導入し、更新もStoreに任せられるWindows向けの新しい配布経路だ。公式XはStore内で「featured」とも述べているが、掲載された地域や枠、期間は公開ページからは確認できない。
インストールと更新の担当が変わる
Windows向けガイドとビルド文書によると、Store版はPython、Node、必要な依存関係、構築済みインターフェースを含む自己完結型MSIXだ。初回起動時にソースをcloneして基礎ランタイムをビルドする方式ではないため、導入時の手作業をかなり減らせる。
違いは更新にもある。従来のサイドロード版はWindows App Installerが更新を受け持つのに対し、Store版はMicrosoft Storeが担当する。更新ガイドも、この二つを別経路として説明している。アプリ本体の組み立てと更新を配布側へ寄せる変更であって、利用するAIプロバイダーの設定やモデル取得、任意の統合までオフラインで完結するという意味ではない。そこでは引き続きネットワークが必要になり得る。
Store版はWindows 11 22H2以降
導入前に最も確認したいのはOS要件だ。Store向けMSIXはWindows 11 22H2、ビルド10.0.22621.0以降が必要になる。一方、PowerShellで入れるソース版はWindows 10にも対応する。したがって「Hermes AgentはWindows 10で動く」という説明を、そのままStore版へ当てはめることはできない。
もう一つ、公開日が近いリリース同士を混ぜないほうがいい。2026年10月8日公開のv0.21.6はDockerとHermes Cloud向けで、リリースノートはMicrosoft Store版を従来ビルドのままとしている。Store掲載開始がv0.21.6の配信開始を意味するわけではなく、公開WebページではStore版の正確な版番号も確認できない。Windows向けの追加更新は公式Xで予告されたものの、機能、日程、対象パッケージはまだ示されていない。
使う側から見ると、今回の価値は機能が増えたことより、Windowsで試し始めるまでの段差が一つ低くなったことにある。ただし、対応OSとStore独自の更新サイクルは、導入前に切り分けて見ておきたい。
参考資料
- Hermes Agent — Microsoft Store
- Windows (Native) Guide — Hermes Agent
- Building the Desktop Installers — GitHub
- NousResearch/hermes-agent Releases
- Updating & Uninstalling — Hermes Agent


