
Editor’s Note
XピックアップOllama、MetaのMuse Spark Openをクラウド提供 Claude Codeから利用可能に
Ollamaは10月16日(日本時間)、Metaが公開したオープンウェイトモデル「Muse Spark Open」をOllama Cloudで提供すると発表した。1Mトークンの長い文脈を持ち、コーディングやツール利用を想定したモデルを、Claude Codeからも呼び出せる。ここで大事なのは、巨大モデルを手元へダウンロードする話ではなく、Ollamaを入口にクラウド上のモデルへ接続できるようになった点だ。
ローカル実行とは桁が違う
Metaのモデルカードによる正式なチェックポイント名は「Muse-Spark-Open-816B-A42B」。総816Bパラメータのうち推論時に42Bが働く構成で、10月15日に公開された。一方、Ollamaのカタログに並ぶのは、ローカル版ではなくmuse-spark-open:cloudという単一のクラウド版だ。
この区別は実用上かなり大きい。自己ホスト用ウェイトにはBF16版とNVFP4版があるが、Metaが示す最低GPU VRAMはNVFP4でも700GB、BF16では2TB。通常の個人向けPCで気軽に読み込む規模ではない。Ollama Cloud版は、そうした機材を用意せず、使い慣れたCLIからアクセスする選択肢になる。なお、MetaとOllamaの説明文は816B総パラメータとしているのに対し、OllamaのSize欄は822Bと表示しており、この差の理由は現資料では説明されていない。
Claude Codeからは一行で接続
10月16日確認時点の案内では、Ollama CLIから直接使う場合は次のコマンドになる。
ollama run muse-spark-open:cloud
Claude Codeへ接続する場合は、Ollamaのlaunch機能を使う。
ollama launch claude --model muse-spark-open:cloud
ollama launchはOllama v0.15以降が前提だ。クラウドAPIを直接呼ぶ場合はOLLAMA_API_KEYによる認証が必要になる。発表時点ではMaxとTeamsユーザーが利用でき、Proユーザーには今後展開するとOllamaは予告している。Proへの具体的な開始日は示されていない。
使う前に見たい二つの境界
まず入力形式だ。Metaは基盤モデルについてテキスト、画像、動画、音声の入力とテキスト出力を掲げる一方、Ollamaのクラウド版カタログに表示されるのはTextとImageのみ。Ollama経由でも音声・動画を扱えるとは、現在の資料からは断定できない。
もう一つはライセンスである。ウェイトが公開されていても無条件ではない。Muse Model Licenseは、利用した製品・サービスに「Built with Muse Spark Open」と表示することを求め、一定規模を超えるModel-as-a-Service事業にはMetaとの別契約条件を設けている。クラウド経由で試しやすくなったことと、用途を問わず自由に組み込めることは分けて判断したい。今回は公開資料に基づく整理で、編集部による実行や性能検証ではない。


