
Editor’s Note
XピックアップOpenClaw v2026.9.9公開、更新復旧・iMessage返信・定期ジョブを安定化
OpenClawは10月8日、v2026.9.9を公開した。GPT-6.1 SolとClaude Haiku 5.5への対応も目を引くが、使い続ける側に効くのは、更新、iMessage返信、スケジュール実行の取りこぼしを減らす修正だ。新機能を増やすというより、エージェントを日常運用へ置いたときの「最後まで終わる」を整えたパッチと見ると分かりやすい。
失敗した更新から戻れる範囲が広がった
OpenClawのリリースノートによると、対応するアップデーターは更新試行中に書き込まれたデータを保持し、互換性のあるインストールへ復旧できる。macOSとLinuxでは、Doctorプロセスの停止を確認するまで再起動も抑止される。更新失敗を単に検知するだけでなく、作業データと復旧経路を残すところまで踏み込んだ変更だ。
ただし、この保護はすでに動作中の古いアップデーターへ後付けされない。「今回の版へ上げれば、その失敗も必ず安全」という話ではなく、対応アップデーターを経由できることが条件になる。対象となる旧バージョンの範囲は、現行資料だけでは明記されていない。
返信とスケジュールは、処理完了の先を修正
iMessageでは、回答の生成と保存までは済んでいるのに、最後の返信が送信されないケースが修正された。また、古いスケジュールジョブのタイムアウトが同じセッションの新しい会話まで止め、ツールを使えなくする問題も解消された。どちらも「内部では仕事をした」ことと、利用者へ結果が届くことの差を埋める修正だ。
一方で、再起動により中断された単発ジョブは、最初のメッセージがすでに届いていても再実行され、通知が重複する可能性が残る。外部サービスへの送信を伴う自動化では、ジョブ側で実行IDを記録するなど、二重送信を避ける設計は引き続き必要だ。
モデル名が見えても、利用条件は別にある
v2026.9.9ではGPT-6.1 SolがCodexのモデル一覧へ加わるが、利用には対象アカウントと互換性のあるCodex設定が必要になる。OpenAIが全API利用者向けとして案内するUltrafast Responses APIは別の利用経路で、レート制限もある。一覧への追加を、そのまま全利用者への開放と受け取らないほうがよい。
Claude Haiku 5.5はAnthropic APIまたはClaude CLI経由で選択でき、haikuエイリアスと既定のユーティリティモデルが5.5へ移る。4.5を維持する場合は明示指定が要る。Anthropicの移行ガイドでは、従来の固定thinking予算や一部のサンプリング設定がエラーになるため、既存設定の見直しも必要とされている。
なお、貢献者数はX投稿の90人に対し、公式リリースノートが91人、GitHubリリースが92人と一致しない。本記事では正確な人数を確定値として扱わない。
参考資料
- v2026.9.9 — OpenClaw
- Release openclaw 2026.9.9 — GitHub
- Release Notes — OpenAI
- Claude Haiku 5.5 migration guide — Anthropic


