
Editor’s Note
XピックアップOpenCode ZenでMistral Large 4が半額 API提供とウェイト公開は別段階
OpenCodeは日本時間10月7日、Mistral Large 4をOpenCodeで利用できるようにし、今後2週間は50%オフで提供すると発表した。コーディングエージェントで新モデルを試す入口が増え、割引後の従量料金も具体的だ。ただし、いま使えるのはホストされたAPIであり、モデルのウェイトを手元に置けるようになったわけではない。
半額で試せるのはOpenCode Zen経由
10月8日に確認したOpenCode Zenの資料では、モデルIDはmistral-large-4。100万トークン当たりの料金は入力0.68ドル、キャッシュ入力0.07ドル、出力2.09ドルで、通常価格の半額と表示されている。X投稿は「今後2週間」としているが、終了日時とタイムゾーンは公式文書に明記されていない。割引ぎりぎりの利用を考えるなら、正確な締め切りを推測しないほうがよい。
ZenはOpenCodeから任意で使えるAIゲートウェイだ。利用にはZenへのサインイン、請求情報とAPIキーの用意、OpenCodeのTUI(端末上の操作画面)での/connectが必要になる。リクエスト分の料金はチャージしたクレジットから差し引かれる。また、OpenAI互換のChat Completionsエンドポイントも用意されているため、OpenCode内だけでなく、対応するクライアントから接続する道もある。
100万トークンとエージェント向け機能
Mistralの現行モデルカードでは、Mistral Large 4は「Public Preview v26.10」で、コンテキスト長は100万トークン。Chat Completionsに加えて、決まった形式で返す構造化出力、外部処理を呼ぶFunction Calling、Document QnA、Agents/Conversationsに対応するとされる。長いコードベースを扱いながらツールを呼ぶ用途には、試す理由が分かりやすい組み合わせだ。ただし、ここで挙げたのは公式の対応表であり、本記事で性能や動作を検証した結果ではない。
データ面では、OpenCodeはZen経由でMistralへ送る入力を学習には使わないと説明している。一方、保持期間はMistralのポリシーに従う。社内コードを接続するなら、「学習に使わない」と「保持しない」を同じ意味にしない確認が必要だ。
API公開と自己ホストは分けて考える
現在の提供はホスト型のPublic Previewだ。Mistral AIは10月6日の発表で、ウェイトを2026年10月末までに公開する予定とし、発表時点でも強化学習を続けていると説明した。変更履歴も現行版をPublic Previewとしている。つまり、「OpenCodeですぐ使える」と「ウェイトを取得して自己ホストできる」は別の段階である。
ウェイトのライセンス、配布先、必要なハードウェアはまだ示されていない。まずAPIでエージェントとの相性を見たい人には今回の割引が好機になる一方、自己ホストを前提に選定する人は月末予定の詳細を待つのが現実的だ。
参考資料
- Zen(OpenCode)
- Introducing Mistral Large 4(Mistral AI)
- Mistral Large 4(Mistral Docs)
- Changelog(Mistral Docs)


